何回か行ったことがありましたが、毎回まったくアタリなしの「江戸川」。
いくたびに、「もう”釣り”やめようかな…」と釣り生涯を終える決意をさせられそうになるほど私の心を折ってきたフィールドです。
ただし、「バス釣りを科学する」と決めたからには「失敗(つーかボウズ)すらも重要なデータにしていかねば」ということであえてまた足を運んでみました。
ポイント(場所)は葛飾区・金町の取水塔
釣り場所に選んだのは東京都葛飾区「金町の取水塔前」およびその周辺です。
ここは、江戸川の下流〜中流といったところでしょうか。
バス釣りを科学する:STEP1「情報収集」
それではバス釣りを科学するための第一段階、現場の情報収集をしていきたいと思います。
天気・気温
天気・気温ですが、天気は晴れ。気温は日中は35度以上でていたと思います。釣りはじめた16時20分ころはほんのり涼しくなってました。
風
ほぼありません。たまに微風が吹く感じでした。
川の流れ
江戸川はどでかい川なので当然流れはあります。ただ、速くもなく遅くもないといった普通な流れでした。うん、状況がいいのか悪いのかよくわからない。
川の水質
江戸川は水質はもともとがさほど綺麗じゃないです。今回も「薄濁り」という感じ。透明感はややあるので、絵の具バケツの水のようなカフェオレ系の水質にはなってません。
流れはあって、水質も悪くはない。
川の水温
水温計を持っておらず、今回は未計測。
川の生き物気配
取水塔からは少し離れた場所ですが、岸からやや沖に7〜8メートルいった水面に小魚グループが数カ所みえ、ぱちゃぱちゃやってました。
潮汐
今回は16時20分ころから釣りを開始しました。この日の干潮(一番浅くなる)時間はたしか18時30分ころだったので、すでにかなり浅くなっていて、満潮時は完全に川の中にある岸沿いのテトラポットもけっこう露出していました。
取水塔周辺
取水塔は高さ5~6メートルあり、取水塔の真下は日陰ができてました。
周りの人の釣り方
今回きた、江戸川の葛飾区金町の取水塔あたりのポイントは、じつはそこそこ名の知れたポイントです(釣ってる人みたことないけど)。
なので、すでに釣りをしているおじさんが1人いました。その人の釣り方はずばり「ポッパー」を使っていました(釣れてはいませんでしたが)。そして数投すると、見物していた別のおじさんに「いつもは数投で釣れるのにな〜」と言っていました(まじか)。
■ポッパーとは?
ポッパーは、口がカップ状態になっていて水面に浮くようになっています。ひっぱると水面を「ぽこぽこ」いわせなが音をたてて進むルアー。
<仮説①>小魚の群れに小魚に似たルアー紛れ込ませれば釣れるんじゃないか説
これらの情報から仮説を立てていきたいと思います。
ブラックバスは小魚を食べます。そのため、おそらく水面でぱちゃぱちゃやってる小魚を狙いにきていると思ったため、その小魚に似せたルアーを投げればブラックバスが釣れるんじゃないか、と考えました(超当たり前)。
よくいう「マッチ・ザ・ベイト」というやつですね。
<検証>とりあえず小魚の群れのど真ん中にミノー投下
というわけで、小魚の群れのど真ん中にミノー(小魚に似せたルアー)を投げます。
数投すると反応がありました。
アタリではありません。小魚の群れがミノーを怖がって逃げるという反応です。
思ってた感じとちょっと違います。作戦では群れと一緒にルアーが泳いでくれるはずだったんですが、そうはなりませんでした。
修正案を考えねばなりません。
<仮説の修正>群れからはぐれてしまった迷子な小魚を演じる
小魚の群れに紛れ込ませることができなかったので、別の方法を考え「仲間の群れからはぐれてしまった小魚」を演じることに変更します。
水面をぱちゃぱちゃやってる小魚の群れの2〜3メートル横にミノーを投げて、竿先をぴっぴっとひっぱりながら弱った小魚っぽく泳がせます。
ちなみに、ぴっぴっと竿先をひっぱるのは「トゥイッチ」と言うそうな。
<結果>豆バス1匹キャッチ
めちゃくちゃ小さいですがまさかのフィッシュです。
人生、初の葛飾区金町の取水塔ブラックバス。
小魚の群れに紛れ込ませるのでなく、その少しはずれたあたりを、トゥイッチすると釣れるのか…!
仮説の立証ができました。
<仮説②>トップ(水面)で釣れるんじゃないか説
先行者の人でポッパーで釣りをしていた人が「いつもは数投で釣れるんだけどな〜」と爆弾発言をしていたので、「トップウォーター(水面)狙いが正解なんじゃないか」という気がしてきました(人マネですね)。
もちろん、先に釣りしてた人が言ってたからだけじゃなく
・日中暑く、夕方にやや涼しくなった
・川の流れはいい感じである
・干潮に近づきかなり浅くなってる
という情報もあったので、「日中は暑さを嫌った魚が川の深場にいたが、浅くなったし涼しくなったため移動する気になった魚をポッパーの音で誘えるのでは?」という思いもありました。
ようは、「夏休みの日に暑すぎてクーラーのきいた家にずっといたけど、夕方になって花火の音が聞こえてきたので外にでてみる心理」と同じです(なにそれ)。
<検証②>ポッパーで攻めまくる
先に取水塔前で釣りをしていたおじさんがお帰りになられたので、さっそくじぶんも手持ちのポッパーを取水塔まわりに投げます。
ポッパーの動かし方はいくつかあるそうですが、私はテク不足で「カポッカポッ」と音をたてる方法しかできなかったんですが、この「デュオ・レアリス・ポッパー」というやつは、勝手に”ドッグウォーク”という左右に首を振るアクションをしてくれて、いかにも釣れそうです。
今回はその「デュオ・レアリス・ポッパー」を50投は投げたと思いますが、反応はありませんでした。魚がたまに水面をぱしゃっとやるので、生き物がいる感じはビンビンにするんですけどね…。
これは修正案が必要です(またかよ)。
<仮説の修正>とりあえず水面を刺激したから、水面の少しだけ下にいるんじゃないか説
かなりしつこくポッパーを投げ込んだので、おそらく魚も水面になにかしら意識はいっていると思いました。となるとある程度、魚も浮上してきている説が考えられます。
時間帯的にも17時前で、魚のお食事タイムになっていて、いっそう水面でぱしゃぱしゃやっていたので水面や浅い部分に浮上してきてる可能性は高いと踏みました。
しかし、水面に浮かせるルアー(ポッパー)では反応がなかった。となれば、「水面よりも少し下を狙えればいいのでは?」ということで、ゆっくりと沈んでいくノーシンカーのワームを投げ込み、じっくり水面直下〜中層までを探っていけば釣れるんじゃないか?という説をたてました。
というわけで今回は、ゲーリーヤマモトの「6インチジャンボグラブ」というワームを使いました。このワームは、私がまだ幼き時代、20年ほど前に親戚のおじさんにいただいたワームです。先日、たまたま家で見つけたので、20年前のものとはいえまだまだ品質に問題はなさそうでしたので使ってみました。
ゲイリーヤマモトのグラブといえば4インチグラブが有名のようですが、素人の私からすると「ちょっと小さすぎる」気がしてしてしまい、6インチジャンボグラブにしました。
<結果>まさかの1投でフィッシュ
仮説を検証すべく、取水塔にワームをぶつけて取水塔のきわきわにノーシンカーワームを落としたら、水面から30〜40センチくらい沈んだところで、「ぐんぐんぐんぐん」と竿を引くエネルギーを感じました。
当たった〜(;´д`)マジカヨ
まさかの1投でフィッシュです。ちょっと信じられませんでした。
「川バスは引きが強い」と聞いていましたが、なにせ川バスを釣ったことがないので半信半疑でしたが本当に引きが強かったです。どんだけ大物だ?!と思ったら、35センチ弱?とさほどサイズは大きくないブラックバスでした。これはスモールマウスバス?なのでしょうか。
※カメラアプリを間違えて、画像に変なエフェクトがかかってしまいました…
まさか、またも仮説が実証されるとは…。今回はできすぎですが、2回とも狙った通りにバスが釣れるという奇跡が起こりました。
ただし、その後はいくらゲイリーヤマモトの「6インチジャンボグラブ」をばんばん投げ込んでも反応はありませんでした。うーん、一発でスレたのか…シビアすぎる…( ´△`)ゲキシブ
まとめ
今回発見した「釣りメソッド」はズバリ2つ。
①「小魚の群れをみつけた、2〜3メートル離れた場所ミノーを投げると釣れる」
②「トップウォーターを投げて水面を刺激させても反応がなければ、ゆっくりと水面直下〜中層を狙うと釣れる」
でした。
※注意:もちろん統計学的に有意になるほど膨大なデータによる結論ではないので、あくまで参考程度に…。
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